簿記 社債

発行

社債勘定を使う(負債)

発行時の費用は社債発行費勘定(繰延資産)

平価発行。
割引発行。額面より低い価額で発行。
打歩(うちぶ)発行。

例)
額面3000000
費用50000
払込金額@98/100
利率5%
利払日3、9末
償還5年
発行日x5/4/1
決算日3末

当座預金 2940000 | 社債 2940000
社債発行費 50000 | 現金 50000

利息

社債利息勘定で処理。

社債利息 75000 | 当座預金 75000
※額面×年利÷2

決算処理

期末評価

満期保有目的債券同様償却原価法(定額法)

額面-発行価額×当期経過月数÷償還期間(月数)

発行時は発行金額で帳簿に記録している(2940000)が、
実際償還時は額面金額(3000000)になるように決算度に金額(負債)を増やしていく。

社債利息 12000 | 社債 12000

社債発行費は償却期間内に定額法で償却する。

社債発行費償却 | 社債発行費

社債利息の見越計上

利払日と決算日が一致しない場合。

決算日の直近の利払日の翌日から決算日までの利息を月割り計算。

社債利息 | 未払社債利息

まとめ

例)
決算x4年/3/31
発行x3/7/1
償還5年
額面1000000
発行95/100
利率6%
利払6,12
額面と発行額の差は償却原価法(定額法)
社債発行費40000
定額法に償却

1000000-950000×9÷60
40000×9÷60

社債利息 7500 | 社債 7500
社債発行費償却 6000 | 社債発行費 6000

見越計上(次期の払う費用の中に当期分がどれだけはいっているか)
決算3末で利払日6末,12末
次期の4,5,6分

1000000×6%×3÷12

社債利息 15000 | 未払社債利息 15000 (経過勘定)

満期償還

額面金額を支払う。
償却原価法をしてから、償還処理。

例)
12決算
額面5000000
発行97/100
利率6
利払日6,12
償還3年
7/1/1発行

9/12/31に満期となり償還。

4850000を帳簿に記録していた。
15000を3年で償却するので決算時50000となり、既に2回は済なので、50000だけ残っている。

利息の計算5000000×0.06÷2

社債利息 50000 | 社債 50000
社債 5000000 | 当座預金 5150000
社債利息 150000 |

買入償還

償還期日前に償還する。
全て償還できない。満期償還は額面価額で償還するが、買入償還は時価で償還する。
(市場に出回っている分だけ回収できる。)

例)
買入償還日5/6/30
買入償還額500000
時価97/100
小切手振り出し

社債情報
決算3末
発行3/7/1
額面800000 (もとの額面は気にする必要はない)
発行額96/100
償還5年
定額法

ここでは買入償還の情報で処理すればいい。
帳簿記載は480000
1度目、500000ー480000=20000
20000×9÷60=3000
2度目、20000×12÷60=4000
決算は2回経過。

社債利息 1000 | 社債 1000
社債 488000 | 当座預金 485000 (500000×0.97)
| 社債償還益 3000