簿記 固定資産

固定資産種類

有形固定資産
無形固定資産
投資その他の資産
がある。

有形固定資産の減価償却

取得原価=購入代金 ー 値引き・割戻+付随費用

原価償却
その時の減少額を費用にする。

定額法
償却費 = 取得原価 – 残存価額 / 耐用年数

定率法
一定の償却率を掛ける。
償却費 = (取得原価 – 償却累計額) * 償却率

生産高比例法
実際に使った分を全ての量に対しての比率。
償却費 = (取得原価 – 残存価額) * 実際利用 / 総利用高

例)
定率
取得原価5000000、累計額1000000、償却率20%
一年目 (5000000 – 1000000) * 0.2 = 800000
二年目 (5000000 – 1800000) * 0.2 = 640000

例)
生産高
取得原価2000000、残存価額10%
総利用50000Km、当期走行10000Km
(2000000*0.9)*10000/50000 = 360000

収益的支出、資本的支出
現状維持=収益的支出 = 修繕費
価値を高める OR 耐用年数延長=資本的支出 = 固定資産の取得原価へプラス

有形固定資産の売却

帳簿価格と売却価格を比較。
固定資産売却益か、固定資産売却損となる。

期首に売却の場合、取得原価 – 原価償却累計額

例)
期首売却
取得原価5000
期首原価償却累計額1800
売却額3000
代金は現金
間接法

仕訳
原価償却累計額 1800 | 備品 5000 ※ 固定資産は売却したら累計額も必要なくなる。
現金 3000 | 空白 000
固定資産売却損 200 | 空白 000
期中売却
期首から売却月までの減価償却を月割り

例)
売却 5/9/30
売却 450000
代金は翌月末
取得 3/4/1
取得 50000で取得
耐用年数25年
定額法で償却(間接法)
残存価格10%
決算日3/31

500000 * 0.9 ÷ 25 = 18000/年
この時点で減価償却累計額が貸方に36,000計上されている。
18000 * 6/12 = 90,000
当期分なので減価償却費。

仕訳
減価償却累計額 36,000 | 建物 500,000
減価償却費 9,000 | 空白 000
未収金 450,000 | 空白 000
固定資産売却損 5,000 | 空白 000

本来の流れ
減価償却費 9,000 | (消す)減価償却累計額 9,000
(消す)減価償却累計額 45,000 | 建物 500,000
未収金 450,000 |
固定資産売却損 5,000 |

買い替え

売却+購入の仕訳

例)
旧取得原価10000
下取価格1500
償却累計額8000
新規購入額11000
間接法

仕訳
減価償却累計額 8000 | 車両 10000
(現金) 1500 | 空白 000
固定資産売却損 500 | 空白 000
車両 11000 | (現金) 1500
空白 000 | 未払金 9500

建設仮勘定

固定資産での手付金。

建設仮勘定 3000 | 当座預金 3000 (商品でいう前払金)
建物 10000 | 仮設仮勘定 3000
空白 000 | 当座預金 7000

除却・廃棄

除却は、固定資産を用途から外すこと。
貯蔵品勘定へ振替える。固定資産除却損勘定を使う。
廃棄は、固定資産廃棄損勘定を使う。

例)
取得原価8000
減価償却累計額6000
処分可能価額500
間接法

仕訳
減価償却累計額 6000 | 車両 8000
貯蔵品 500 |
固定資産除却損 1500

廃棄

仕訳
減価償却累計額 7200 | 車両 8000
固定資産廃棄損 800

簿記 委託買付、受託買付

委託買付
外部の企業に仕入活動を委託する。

受託買付
他の企業の仕入活動を代理する。

1.買付依頼の時、手付金を渡す。
2.受託者が、買付計算書+商品を渡す。
3.精算する。

例)
買付依頼。手付金100000現金

仕訳(委託側)
(前払金)委託買付 100000 | 現金 100000
※買付精算書を受取
仕入 322500 | 委託買付 322500
※もし手付金を前払勘定で処理していた場合。通常、委託買付で処理している。
※そういう場合、
仕入 322500 | 前払金 100000
空白 000 | 買掛金 222500

仕訳(受託側)
現金 100000 | 受託買付 100000
※300000商品を買付
受託買付 302500 | 当座預金 300000
空白 000 | 現金 2500
※買付計算書送付
受託買付 20000 | 受取手数料 20000

簿記 割賦、試用、予約販売

割賦販売

販売基準の例外として、回収基準。
回収度に売上高を計上する。

例)
商品500(原価300)
分割5回

仕訳(販売基準)
割賦売掛金 500 | 割賦売上 500 (販売時)
現金 100 | 割賦売掛金 100 (回収時)

仕訳(回収基準・対照勘定法)
割賦販売売掛金 500 | 割賦販売仮売上 500 (備忘記録)
現金 100 | 割賦売上 100
割賦販売仮売上 100 | 割賦販売売掛金 100 (備忘記録を消す)

試用販売

手許商品区分法、対照勘定法がある。
購入の意思表示 = 売上計上

例)
10個を試送した。
売価90
原価60

仕訳(手許商品区分法)
試用品 600 | 仕入 600
8個買取。2個返品
売掛金 720 | 試用売上 720
仕入 120 | 試用品 120

仕訳(対照勘定法)
試用販売売掛金 900 | 試用仮売上 900 (備忘記録)
売掛金 720 | 試用売上 720
試用仮売上 900 | 試用販売売掛金 900
(返品も購入意思表も関係なく戻ってきた分)

予約販売

前もって予約金を受け取っておく。
商品引き渡し時に売上を計上する。

仕訳
現金 100000 | 前受金 100000
商品の一部1/10だけ売れた場合
前受金 10000 | 売上 10000

簿記 委託販売・受託販売

委託販売(頼んだ方)

受託者が委託品を販売した日に計上。

仕切精算書(売上計算書)が到達した日に売上収益を計上することもできる。
仕切精算書到達日基準という。(通常は販売基準となる)

受託販売(頼まれた方)
売上、収益の計上はない。受託者は設けとして手数料のみ。

委託者から積送(せきそう)して受託者へ。
受託者が商品を売れたら、売れた連絡として委託者へ仕切精算書(売上報告書)を送る。

委託者、受託者の関係(権利、義務)は特別になることが多い。

受託者
積送品売上=委託者の手取額で計上=純額法
あるいは、積送品売上=受託者の販売額で計上。
委託者 => 受託者への債権債務=委託販売勘定で処理
受託者 => 委託者への債権債務=受託販売勘定で処理

例)
80000の商品を委託し、積送した。
発送費、5000で現金で支払った。

仕訳(委託)
積送品 850000 | 仕入 80000
空白 000 | 現金 5000

受託品を受け取っただけは仕訳ない。

仕訳(受託)
受託販売(立替金) 2000 | 現金 2000 (引取費用)

その後150000で販売した。

仕訳(受託)
現金 150000 | 受託販売(預り金) 150000

受託側が売上計算書を作成し委託側へ送付。
保管料:3000
発送日:3000
販売手数料:7000

保管料、発送費を自身の費用のように仕訳していた場合は振替。

仕訳(受託)
受託販売 7000 | 受取手数料 7000
受託販売 6000 | 保管料 3000
空白 000 | 発送費 3000

売上計算書が届いたあと。
仕訳(委託)
(売掛金) 委託販売 135000 | 積送品売上 135000
仕入 85000 | 積送品 85000(積送品の原価を仕入勘定へ振替)

ここまで純額法。以下総額法。

売上計算書が届いたあとの処理が違う。

仕訳(委託)
積送諸掛 15000 | 積送品売上 150000
(売掛金) 委託販売 135000 | 空白 000

受託者が委託者へ現金送付。

仕訳(委託者)
現金 135000 | 委託販売 135000

仕訳(受託)
受託販売 135000 | 現金 135000

委託販売での荷為替手形

委託者が商品積送時、受託者を名宛人(支払人)で自己受為替手形
を振り出し貨物代表証券を担保に即割り引く。

商品がまだ売れていないので、前受金勘定で処理する。

例)
70000円の商品を委託
発送費5000
貨物代表証券を受取。
荷為替60000
割引後58000

仕訳(委託)
積送品 75000 | 仕入 70000
空白 000 | 現金 5000
(消)受取手形 60000 | 前受金 60000
当座預金 58000 | (消)受取手形 60000
手形売却損 2000 | 空白 000

GWXをリネーム・削除

まだGWXUXWorker関連のスタートアップが生きていたので。

C:\Windows\System32\GWX
を右クリック。
プロパティ>セキュリティ>詳細設定>所有者>編集
にて、TrustedInstaller から自身を所有者に変更。

プロパティ>セキュリティ
まで戻り、自身のアクセス許可を変更。

簿記 特殊商品売買・未着品売買

未着品売買

通常の売上とタイミングが異なることが多い。

貨物代表証券は売主が最初に受け取って買主に送付しておく。
貨物代表証券を受け取る。未着品勘定(資産)

手元の商品と区別するため、未着品勘定で処理。(手元にあるのが仕入)
※〇〇品は手元にない、所有権がある商品のこと。

仕訳
未着品 20000 | 買掛金 20000 (貨物代表証券を手に入れたタイミング)
仕入 21000 | 未着品 20000 (商品と交換したタイミング。引取費用が1000掛かった場合)
空白 000 | 現金 1000

仕入の振替前(未着品→仕入)に販売した場合。

未着品売上勘定(収益)を利用する。

仕訳
未着品 20000 | 買掛金 20000
売掛金 30000 | 未着品売上 30000 (未着のまま販売)

なお、これにともなう売上原価は仕入勘定に振り返る。

仕訳
仕入 20000 | 未着品 20000

荷為替手形

遠くにものを売ると代金の回収に時間がかかる。
自己受為替手形を振出+割引。(貨物代表証券を担保)

荷為替の場合、貨物代表証券を買主に送らない。

例)
販売商品:500000
荷為替:80%
割引料:10000

仕訳
消)受取手形 400000 | 売上 500000
売掛金 100000 | 空白
当座預金 390000 | 消)受取手形 40000 (割引処理)
手形売却損 10000 | 空白

簿記 棚卸商品の評価

1.棚卸減耗損

数量的減少で、棚卸減耗損勘定(費用)を利用。
繰越商品勘定から減額。繰越商品は帳簿の数量を表す。

帳簿棚 – 実地棚 * 原価

仕訳
棚卸減耗損 000 | 繰越商品 000

2.評価損(低価法)

価格の低価で、取得原価と時価を比較し低いほうを採用。
商品評価損勘定(費用)

仕訳
商品評価損 000 | 繰越商品 000

期末評価時の流れ。

1.売上原価の算定
2.期末評価
3.売上原価へ算入すべきか。

例)
売上原価は仕入勘定。(しくりくりし)
商品評価損は売上原価へ算入。
棚卸減耗損は販管費。

期首 棚卸高:2500
期末 帳簿棚:110 原価@30 = 3300
期末 実地棚:100 時価@20 = 2000

棚卸減耗損 = 300 (10個*30円)
商品評価損 = 1000 (10円 * 100個)

仕訳
仕入 2500 | 繰越商品 2500
繰越商品 3300 | 仕入 3300
棚卸減耗損 300 | 繰越商品 1300
商品評価損 1000 |
仕入 1000 | 商品評価損 1000 (商品評価損を売上原価へ算入)

簿記 一般商品売買

割引、割戻

割引(期日より早く払ってくれたら)

売:売上割引勘定(営業外費用)
買:仕入割引勘定(営業外収益)

例)
2%割引

仕訳(売)
売掛金 2000000 | 売上 2000000
現金 1960000 | 売掛金 2000000
売上割引 40000 | 空白

仕訳(買)
仕入 2000000 | 買掛金 2000000
買掛金 2000000 | 当座預金 1960000
空白 | 仕入割引 40000

割戻し(一定量以上買ってくれたら)
※値引きと一緒の処理

例)
2%割戻

仕訳(売)
売掛金 30000 | 売上 30000
売掛金 20000 | 売上 20000
売上 1000 | 売掛金 1000

仕訳(買)
仕入 30000 | 買掛金 30000
仕入 20000 | 買掛金 20000
買掛金 1000 | 仕入 1000

簿記 満期保有目的債権の期末評価

償却原価法

定額法の計算式
(額面金額-取得原価) * 当期経過月数 / 取得日~満期日(月数)

例)
額面:200,000
額面100につき99で取得
取得年月日:x1/4/1
償還年月日:x6/3/31
利払日:3,9末
利率:3
仕訳日:x2/3/31の仕訳。

仕訳
満期保有目的債権 400 | 有価証券利息 400
現金 3000 | 有価証券利息 3000