簿記 有価証券

株式と債券(公社債)

売買目的有価証券の購入

付随費用を含め、売買目的有価証券勘定(資産)を使用。

例)
株式、5000円で100株を購入。手数料20000を現金で支払った。

仕訳)
売買目的有価証券 520000 | 現金 520000

債券

(額面 × 単価 ÷ 100) + 付随費用

例)
額面総額500000を額面100円につき95で購入した。
代金は小切手を振り出した。手数料15000は現金で支払った。

仕訳)
売買目的有価証券 490000 | 当座預金 475000
・              | 現金   15000

売買目的有価証券の売却

借方の帳簿価額を貸方に記入し、差額を
有価証券売却益(収益)、有価証券売却損(費用)
を使う。

例)
1株あたり5000円で100株購入し、手数料20000を支払っていた。
その内60株を1株あたり5300円で売却し、代金が後日受取る。

既に以前の仕訳として

売買目的有価証券 520000 | 現金 520000

となっている。

貸方に移動するのは、520000÷100=52000が取得価額で、それが60株ということ。

仕訳)
未収金 318000 | 売買目的有価証券 312000
・         | 有価証券売却益  6000

例)
既に購入済みの社債。額面500000、100円につき95円、手数料15000を支払っている。
その内、額面金額300000円を100円につき93円で売却し、代金は現金で受取る。

既に以前の仕訳として

売買目的有価証券 490000 |

となっている。貸方に移動するのは490000×(3÷5)

仕訳)
現金      279000 | 売買目的有価証券 294000
有価証券売却損 15000

売買目的有価証券の評価替え

決算整理仕訳。時価に修正する。

値下がりした場合、値下がりした額を売買目的有価証券勘定の貸方に記入し、
有価証券評価損勘定(費用)を記入する。

値上がりした場合、借方に記入し、
有価証券評価益勘定(収益)を記入する。

例)
1株あたり5200円で100株購入。そのうち60株を売却していた。
40株を1株あたり5100円に評価替えする。

現時点では、

売買目的有価証券 208000 |

となっている。

時価との差額を貸方に仕訳する。

仕訳)
有価証券評価損 4000 | 売買目的有価証券 4000

例)
額面200000、帳簿価額196000の社債を100につき99に評価替えする。

現時点で、

売買目的有価証券 196000 |

となっている。

時価は、99×200000=198000円なので、差額2000。

仕訳)
売買目的有価証券 2000 | 有価証券評価益 2000